こんにちは。
熊本で植物や人生を豊かにするもののセレクトショップを運営しているLIAの店主です。
今回は、【なぜ植物は葉焼けしてしまうのか?】について考えていきたいと思います。
私なりの結論は
【植物が光合成を行うのに必要な光以上の光を吸収してしまうことによって葉焼けが発生する。】
多くの方が分かっていると言われることですが、必要以上の光がどのように植物に影響するのか。を今回は記事にしてきます。
今回、記事を書くにあたり参考にさせていただいた書籍
“植物の体の中では何が起こっているのか”
【今回のお品書き】
- 植物が光を吸収する理由
- 健全な育成に必要な光
- 過剰に摂取した光が与える影響
- まとめ
植物が光を吸収する理由
まずは、「植物がなぜ光を吸収するのか?」についてです。
理由はものすごく簡単ですが、皆さんもお分かりの通り光合成をするためです。
今回は、葉焼けについての記事ですので簡単に光合成を説明すると、
【植物が生長していくのに必要なエネルギーを光などの要素を用いて植物自身が生み出す作用のことを言います。】
もっと簡単に言うと、
【私たち人間が食事をして摂取している栄養を、植物は光を使って体内で作り出すことができる。】
で、その栄養を合成するために光が必要なので光合成というわけです。
すごく簡単ではありますが、光合成という植物が自ら栄養を作り出すシステムがあるので植物は光を吸収するということでした。
健全な育成に必要な光
光合成をするのに光が必要であれば、ガンガン日光を当てたほうが良いのではないか?
と思ってしまいます。
しかし、それは実はNGな行動なんです。
私が本を読んで考えた理由は2つです。
1.植物は自生地の環境に適応できるように進化しているから
少し意味が分かりにくいと思います。
私も含め、日本で園芸を楽しんでいる人の多くが育てている植物は日本固有の種というわけではなく、いろんな国から入ってきた種の植物です。
その植物たちは、自生地の環境に合わせて効率よく生長でき、環境に適応できるように姿を変化させてきました。
その姿が、とても愛おしく私たちを園芸の世界に誘っていくわけですが、自生地の環境に対応できるように変化した姿は、日本の環境に必ずしも対応しているわけではありません。
あまり日光が入らない場所に生息している植物、気温が低温な場所の植物など数え上げればきりがないほど環境が異なります。
つまり、自生地の環境に近い環境下で育ててあげなければ過剰な光の摂取などになってしまう恐れがあるということです。
2.植物が効率よく光合成をできるには光以外の要素も関係してくる
今回記事を書くにあたり参考にさせていただいた本の中でとくに目からウロコだったのが、気温や二酸化炭素濃度が光合成に影響を与えるという内容です。もちろんそんなことは知っているのですが、この話には続きがあります。
それは、一定の温度を超えると光合成の速度が低下したり、一定の二酸化炭素濃度を超えると光合成速度が停滞したりするという内容です。
漠然と分かったつもりになっていた内容でも、グラフなどが付いている本で読むと説得力が半端ないです。
例えば、気温が30℃を超えると光合成速度は低下する。みたいな感じで植物自体にも活動できる限界があるわけです。
ここら辺も私たち人間と同じですよね。
真夏は食欲が落ちて、食べれなくて体調崩したり。。
みたいなイメージでいいかなと思います。
ちょっとダラダラとした内容になってしまいましたが、要するに
【植物も私たちと同じ生き物なので、適度な食事(光)にしておかないと体調をくずしてしまう】
ということです。
過剰に摂取した光が与える影響
ここからが今回のお話で大事な部分になるのですが、過剰に摂取した光がどうなるのか?
答えは、植物自体を傷つけてしまう活性酸素を生み出すようになります。
光自体は、植物にとって必要なエネルギーであって栄養ではありません。
私たち人間に置き換えて考えてみます。
人間が活動するために必要なエネルギー以上のエネルギーを摂取した時にどうなるか。
太ります。
太ったら病気になりやすくなりますよね。
要はそのような状態が植物でも発生してしまい、植物の場合は光エネルギーを過剰に摂取することによって太るのではなく葉焼けなどを引き起こしてしまい、光合成を阻害し始めてしまいます。
まとめ
まとめになりますが、植物が葉焼けしてしまうのは、光が強すぎるからです。
光が強すぎて葉焼けしてしまうのは、光合成に使う以上の光エネルギーを植物が吸収してしまい、植物自体を傷つけてしまう作用をし始めているからです。
これから、植物が活発に生長を始める時期が始まります。
是非、当ブログを参考にしていただけると幸いです。
植物の生長について知りたい人におすすめの本です。
是非、読んでみて下さい。
コメント