植物の特徴について(パキポディウム恵比寿笑い)

こんにちは。

熊本で植物や人生を豊かにするもののセレクトショップを運営しているLIAの店主です。

今回は、植物の特徴について1つの品種に絞っていろいろと解説できればと思います。

前回までの記事で、発根管理をはじめるまでに必要なもの、必要な準備について書いた記事がありますので以下より読んで頂けると幸いです。

テーマにもありますが今回は、パキポディウムブレビカウレ(恵比寿笑い)についてです。

以下の3つのポイントについて説明していきます。

  • 植物の基本データ
  • 自生地の環境について
  • 育て方について

では、1つ目のポイントから説明していきます。

目次

植物の基本データ

まずは、植物の基本データからです。

学名 pachypodium brevicaule
パキポディウム・ブレビカウレ(和名)恵比寿笑い
分類 キクチクトウ科 パキポディウム属
特徴 コーデックス(塊根植物)

恵比寿笑いという名称で広く日本では愛されているような気がします。

パキポディウム属の中でもファンが多い品種のような気がします。

私も思い入れが強く、初めて自分のお金で買ったベアルート株も恵比寿笑いでした。

扁平な形の塊根部がとても魅力的ですね。

恵比寿大黒はこの恵比寿笑いの交配種になります。

自生地の環境について

2つ目のポイントは自生地の環境についてです。

【パキポディウム・ブレビカウレ(和名)恵比寿笑い】の自生地はマダガスカルになります。

私は、塊根植物の育成を始めるようになるまでマダガスカルという国名は聞いたことがあったもののどんな場所にある国なのかは全く知りませんでした。

マダガスカルという国は日本と同じ島国で、広さは日本の1.6倍ほどの大きさがあるそうです。

マダガスカルという国のすごいところは、野生生物種の90%が固有種であるということです。

固有種・・・特定の国や地域にしか生息・生育・繁殖しない生物学上の種のこと

そんな自然環境が守られている国を自生地に持つのが【パキポディウム・ブレビカウレ(和名)恵比寿笑い】ということです。

マダガスカルは日本の国土の1.6倍の大きさがあるので、日本の北海道と沖縄の気候が違うようにマダガスカルの中でも気候は全然違います。

【パキポディウム・ブレビカウレ(和名)恵比寿笑い】は標高1400m~2000mの高さの岩山に自生しているそうなのでマダガスカルの地形から考えると中央部らへんに自生していることが想像できます。

すみません。

行ったことがないので地理から想像してるのでお許し下さい。

マダガスカルの中央部は標高は高いため緯度が低いわりには、1年を通して温暖で乾燥した過ごしやすい気候の様です。

マダガスカルの首都であるアンタナナリボはマダガスカルの中央部に位置しており、年間を通して最低気温は10℃ほどで最高気温は20℃後半のようです。

雨についてですが、乾季と雨季があり乾季にはほとんど雨が降ることはなく雨季においても1日中雨が降ることは少ないそうです。

以上のことをまとめると

自生地マダガスカル
自生場所標高1400m~2000m
気温10℃~20℃後半
雨量日本のように断続的に降り続くことはない

では3つ目のポイントにいきます。

育て方について

最後に【パキポディウム・ブレビカウレ(和名)恵比寿笑い】の育て方についてです。

自生地の環境について分かりましたので、自生地に近い温度で育てるには、日本の一番熱い夏の時期には屋外の熱い場所で直射に晒しながら育てるのは難しいのが分かります。

冬季には自生地の最低気温を大きく下回る日本の冬において、屋内や温室のなかで育成することが必要になってきます。

標高の高いところに自生していることから、風通しの良い場所で育成することも大切です。

水やりについては、自生地は雨季においても雨が1日中降り続くことがないことからもしっかりと土が乾燥してから水をあげるようにしたほうが良いと思います。

こうやって順を追って植物について調べていくと、偉大な先輩たちが育てるために大切にしていたことが自生地の環境に合わせて育成した結果、伝えられているのだなと感じます。

以上のことをまとめると

屋外管理期間最低気温が10℃以上になってから屋外管理
最高気温が30℃を超える前には遮光する
屋内管理への切替最低気温が10℃以下の予報が出るとき
風通し年間を通して風通しの良い場所で管理
水やり完全に土が乾いてから水を与える

以上になります。

まとめ

私自身、調べながら先人の方の教えを守りながら植物の育成を行ってきましたが、このように自生地についてなどをまとめていると教えがその環境に基づいたものだと気づかされます。

みなさんも自生地に足を運ぶことは難しくとも自生地の環境や自生地の地理から育成環境について学べることはたくさんあるので是非調べてみて下さい。

ユーフォルビア・オベサについて知りたい方は是非以下の記事も読んでみて下さい。

では、良い一日を。

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この記事を書いた人

植物に関わる仕事を始めると決め、植物に関わることについて
私が今までに経験したことを、失敗を含めて発信していきます。

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