こんにちは。
熊本で植物や人生を豊かにするもののセレクトショップを運営しているLIAの店主です。
今回は、【実生に使う殺菌剤は何を選べばよいか?】について考えていきたいと思います。
私の結論は
【予防効果のある殺菌剤を選ぶ】
です。私自身、昨年までベンレート一択でしたが、パキポディウム系の種子がとんでもなくカビ続けたので何か良い方法はないかと考えた結果になります。
実際に使うときの注意点なんかもまとめで書いていきますのでよろしくお願いいたします。
今年初めて実生をしてみようと思っている人にはとても必見な内容になると思いますので是非一読していただけると幸いです。
実生を始めるのに用意するものをまとめた記事は以下より
【今回のお品書き】
- なぜ殺菌剤が必要なのか
- 殺菌剤の種類
- 各殺菌剤の比較
- まとめ
なぜ殺菌剤が必要なのか
そもそもなぜ殺菌剤が必要なのか?ということなのですが、塊根植物や多肉植物の種子を発芽させるまでの間はかなり高い湿度を保った状態で、経過を見守っていくので、その過程で種子にカビが生えて発芽しないということが発生しないように殺菌剤を使用します。
私の結論で書いた【予防効果がある殺菌剤を選ぶ】というのもこの過程を考えると、後発的に発生するカビに対して予防効果のあるものを選んだ方が良いというのも納得いただけるかと思います。
では、次に実際に殺菌剤を選ぶ際に見ないとみないといけない種類について説明しています。
殺菌剤の種類
まずは、殺菌剤の種類についてです。
実生をするときに、ベンレートとメネデールで作った水溶液に種子を6時間漬けてから蒔きます。
なんて言葉をよく聞くと思います。
この時出てくる、ベンレートというものが殺菌剤にあたるわけですが、この殺菌剤にも実は種類があります。
それが、簡単に言うと2つあります。
1.予防剤
1つ目が予防剤です。
予防剤というのは、病気を発症する前に予防効果を期待して散布する殺菌剤になります。
つまり、病気を発症している植物に散布しても効果はなく、病気の進行を止めることはできません。
実生の場合でいうと、種子に病気が発生していない状態であれば、種まきをした後の予防効果は期待できますが、すでに病気が目に見えない場所で発生している場合には効果がありません。
これから実生を始める人は、多くの場合で誰かから種子を購入して種まきをするので新鮮な状態とは限りません。
2.治療剤
治療剤は、実際に病気が発症してしまった段階で、治療を目的として使う殺菌剤です。
予防剤と違い、予防目的で使用しても効果を得ることができません。実生でいうと種子を浸す段階で使用しても予防することが出来ないのであまり意味はありません。
ということで、殺菌剤にも予防を目的として使用する予防剤と治療を目的とする治療剤があることを説明させていただきました。
では、次に実際に販売されている殺菌剤についてどのような効果があるのか書いていきます。
各殺菌剤の比較
まず紹介するのは、実生をするうえで良く聞くことのあるベンレートです。
ベンレート
ベンレートは、予防・治療効果を兼ね備えた殺菌剤になります。
予防と治療効果を兼ね備えていることから、実生をするときに使うことを推奨する人が多いのだと思います。
ただし、勘違いしてはいけないのが、治療効果についてはあくまで病気を発症していることが前提なので予防効果のみが実生するときの初期段階では効果を発揮します。
カリグリーン
続いてはカリグリーンという商品です。
こちらの商品は、治療を目的とした治療剤になります。すなわち実生をするときの予防を目的とした殺菌剤としてはあまり効力を発揮しません。
今回は、実生についての殺菌剤の紹介ですので、2つほどの比較で終わらせていただきます。
もう一つ重要なのが、実生で一番怖いのがカビ系の病気ですので、うどんこ病などのカビ系の病気に対して効果のある殺菌剤を選ぶようにすると良いです。
まとめ
最後にまとめです。
今回は実生をする際に使用する殺菌剤について記事にしました。
殺菌剤はカビ系の病気に対して予防効果のある殺菌剤を使用することをおすすめします。
また、各殺菌剤はメーカーが推奨している使用濃度を守ることで確実な効果を期待することが出来ます。
上で紹介したような個包装になっている殺菌剤を購入すると初心者でも使いやすく1リットルの使い切りで使用できるのでお勧めです。
当ブログの内容が少しでも皆様の植物を育てる参考になれば幸いです。
良い一日を。
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